三度の飯より酒が飲みたい、エナちゃんです。
mikaちゃんと絵しりとりをやりました!
秒で終わりました。
mikaちゃんの天然な部分が見れてよかったです。
せっかくなので、中学3年生の時に描いたラクガキも載せてちゃおうかな。
一体、このジジイ、どっちなんだ!?
妖怪SMジジイ。その正体とは---とあるところに、人生の多くを投げ打って、ひとりの女王様を崇拝し、陶酔し、身も心もすり減るほど捧げ続けた独りの奴隷がおりました。彼は、愛する女王様の足元に居られることが、何よりの人生の幸福でした。
しかし不運なことに、その奴隷は、長く仕えた女王様に先立たれてしまいます。病死でした。女王様は事切れる前に、その男に一言だけ伝えました。「私より愛せる女性を見つけるのよ」ーーー哀れなマゾは泣きました。毎日毎日、墓の前で声が枯れるほどに、咽び泣きました。他の女性を見つけなさいなど、捨てられたも同然だ。どうしてこの先もずっと、私だけを愛しなさいと言ってくれなかったんだ---孤独に打ちひしがれた一匹の野良マゾは、女王様の死とともに、SM業界から姿を消しました。
最後に訪れたとある六本木の接待を伴うBBQ店では、こんな言葉をこぼしていたようです。
「ほかに愛せる女王様を新たに見つけるくらいなら、自分自身が愛したあの人になりたい…」
そんな悲しい出来事から数年後の夜---
巷で不気味な噂が流れるようになりました。
寒々しい禿頭で、赤いマスクで目元を隠し、胸元だけ破れたスウェットに、エナメル のコルセットを締めて、手には赤い低温蝋燭を持っている変態が、色んなSMバーに出現するそうなのです。
ふとした拍子、振り向いたらいる。ドアを開けたらいる。お客様だと思って案内しようとすると、フッと消えてしまう…。そのチグハグな見た目や、怪奇現象のような目撃情報から、その噂の人物は「妖怪SMジジイ」と名付けられました。
その人物は生きた変態なのか。それとも幽霊なのか。妖怪の類なのか。一体何者なのか?
誰も正体はわかりませんでした。かつて、長年愛した女王様に先立たれ、悲しみと絶望の中で、狂い、自分が他の誰かの奴隷になるよりもと、愛する女王様そのものになろうと、遺品の衣装を身に纏っては、独りで思い出の世界で生きつづけた、そんな男がいたことさえ、誰も知らないのでした。
おわり。(てきとう)